廉価版と機能性の向上
2013年の9月10日、Apple本社にて発表されたのがiPhone5s・iPhone5cです。こちらは日本を含む全世界11地域で同年の9月20日に発売されました。iPhone5cとはiPhone5sと比べて機能が制限された廉価版です。価格の安さから敬遠していたその他のスマートフォンユーザーを引き入れる狙いがあったと言われていますが、それでも割高であるという苦情が殺到しました。これに対してCEOが「低価格の電話を売るという目標にしたつもりはない」というコメントを出しています。
では、性能についてはどうでしょうか。iPhone5sはCPUに大きな改良点が加えられています。スマートフォン初となる64bitCPUである「Apple A7」はiPhone5と比べて最大2倍までパフォーマンスが向上しています。さらにこれとは別にモーション処理専用チップの「Apple M7」を搭載しているため負荷が軽減しバッテリー消費が改善されています。
また、指紋認証センサーである「Touch ID」の存在も見逃せません。こちらはパスワード入力ではなくホームボタンに指を乗せるだけでロックが解除されるため、非常に快適な使い心地が可能となったのです。現在では廃止され顔認証の「Face ID」が搭載されていますが、Touch IDの復活を求める声も少なくありません。